2022年08月28日

岡山バプテスト教会


週 句 神の御名をたたえよ、世々とこしえに。知恵と力は神のもの。
聖書   ダニエル書2章20節

聖書朗読 
説 教 「神から与えられたので」高橋周也牧師
聖書 ダニエル書1章1~21節

「平和:“神が”に生きる決心」
 先週から教会学校で扱われているダニエル書は、ちょうど私たちの教会が礼拝説教で読み終わったエレミヤ書の後半以降とその続きにあたる時代の物語です。バビロンの王ネブカドネツァルは、イスラエル民族という異文化・異民族を統治するために、支配下においた民から優秀な者を選び出して養育し、自分たちバビロンの国との橋渡し役を担わせようとしたようです。
 私たちはこのようなネブカドネツァルの姿を見て、どのように感じるでしょうか。強大な権力をもったこの独裁者に、やはり現代の世界情勢の中で同じような人物の影を思い描く方もおられるかもしれません。そして、おそらくそれだけではないのです。ネブカドネツァルとは誰なのでしょうか。確かに、「ネブカドネツァル」は、今日でも世界中のあちらこちらにたくさんいて、大手を振って歩いているのです。もしかすると、世界中の教会の礼拝にも堂々と座っているのかもしれません。
 8月は平和について考えて参りました。敢えて挑戦的な言い方をいたしますと、ネブカドネツァルは平和を求めた王でありました。かつて私たちの国で戦争を引き起こした人々も、その中で過ちを犯した教会も、今の世界で人々を苦しめる国々の指導者たちも、多くの人たちは“平和”主義者です。しかしその平和は、聖書の証しする平和(つまり、人間にとって本当に必要なシャロームなる平和)とは決定的に異なっているものなのです。その平和を読み解くカギが今日のエレミヤ書に隠されています。

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