週 句
さて、陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。イエスが、「今とった魚を何匹か持って来なさい」と言われた。
シモン・ペトロが舟に乗り込んで網を陸に引き上げると、百五十三匹もの大きな魚でいっぱいであった。それほど多くとれたのに、網は破れていなかった。
聖書 ヨハネによる福音書21章9~11節
説 教 「受け入れられないことに寛容になる」 鳥井正也
聖書 ローマの信徒への手紙12章9~21
「本日、牧師はお留守です」
今週の週報巻頭言は機上で考えています。実際に私がパソコンを操作するのは、地上に降りてからになりそうですが…。最近は便利な時代で、本当は機内Wi-Fiを使えば、空の上にいるうちから文字を書くこともできるのですが。おねだんの都合で朝9時台に東京のオフィスに着くことのできそうな朝一便に乗っているせいもあり、周囲は気合の入ったビジネスマンばかりです。私も彼らと同じくカタカタ作業をしてもよいのですが、今回は敢えてボーっとしてみたいと思いました。眼下には雲海、時折その隙間から見える町の人たちの暮らしを想像します。かつて出張の多い仕事をしていた頃、自然豊かな道を通りながら、前時代の宣教師たちの思いを想像したものでした。最近はそんなことがなかなかないなあと思い出したのは、水曜日のお祈り会へ通りすがりに参加してくださった海外からのお客様のおかげです。日本とご自分の国が愛し合えるようにと祈りながら歩いていると教えてくださいました。大切なことを思い出させてくださったこの方に感謝しました。私は最近いつもどこを歩くにも常に説教のネタになることや新しい気づきはないかと緊張しきっていたなあと思うからです。そういうわけで、今週連盟総会への出張によってではありますが(つまり、そこにはそこに大切な仕事があるのですが)、私をいつもの説教の任から解いて、快く日常とは違うミニストリーへ送り出してくださった皆様に感謝します。今日の礼拝が祝されますように。
こんなことを考えている間に、窓の外には富士山が見えて、飛行機は着陸態勢に入りました。結局、搭乗ゲートまでわが教会のことを考え続けていたことにはなりますが、いつもよりもずいぶんとリラックスできた気がします。