16│2023年04月16日

岡山バプテスト教会


週 句 わたしは福音(ふくいん)を恥(はじ)としない
聖書   ローマの信徒への手紙 1章16節

説 教 「ぜひ知らせたい」  高橋周也牧師
聖書   ローマの信徒への手紙1章8~17節

「パウロやローマの信徒と共に」
 本日の礼拝からしばらくの間、「ローマの信徒への手紙」にふれていきたいと思います。パウロという人が書いた手紙のひとつです。
 聖書というのは面白い書物です。ふつう宗教の経典と言えば、開祖(宗教を開いた教祖)の教えとか有難いお言葉を述べるようなものがイメージされるのではないかと思います。ところが、今私たちが手にしている新約聖書の大半を占めるのは、この「ローマの信徒への手紙」をはじめとした「お手紙」なのです。そのほとんどが、パウロと、彼を慕いその名にあやかった人々が、ある特定の街にある教会に宛てて書いたものです。
その約2000年前の他人の手紙を、私たちはこうして礼拝で共に読み、それを基に説教まで聞き、祈るのです。まず、これは実は大変不可思議なことをしているということを、改めて意識に留めておきたいと思います。
 私たちがこれから数週間にわたってしていくことは、2000年前を生きた具体的な人とお話しをすることです。「パウロ」や手紙の最初の読者は、特定の時代や状況の影響を受けて手紙を読み書きしました。それは私たちが2023年という時代に、「日本」とか「岡山」という場所に生きているのにあたって、この時代や私たちを取り巻く世界の状況とか、自分の置かれた立場に影響を受けてモノを考えているのとおなじことです。およそ2000年前にこの聖書の言葉をのこしてくださった方々と「共に」神様に向き合い、信仰を歩む営みを楽しんで参りましょう。