週 句 主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。
聖書 ネヘミヤ記8章10節
説 教 「イエスしか勝たん」高橋周也牧師
聖書 ルカによる福音書9章28~36
「生き残りに必要なこと」
ペトロをはじめとした弟子たちは、イエス様の姿が輝き、モーセとエリヤという旧約の預言者とイエスが語り合うのを見ました。そこで、「イエスがエルサレムで遂げようとしておられるエクソダス(旅立ち、民の解放)について話していた」(31節)のを聞きました。ここでペトロと仲間がひどく眠かったということについて、しばしば弟子の無理解とか不信仰ということが言われます。しかし私は「ひどく眠かったが、じっとこらえ」(32節)てこの祈りの場にやって来た彼らに敬意を表し、「よくがんばった!」と評価したいのです。イエス様と寝食を共にし、自分の生業を捨ててまでこの人から教えを乞おうとした彼らに眠気があったのは、彼らが本当に疲れていたからだと思います。また、他の箇所でイエス様が山に登り祈ったのは夜であったことから真夜中の出来事と考えられています。私は数年前に一度だけ、韓国にあるペンテコステ派の教会が運営する断食祈祷院で1週間ほど過ごしたことがあります。そこで、夜を徹して祈ろうとする人たちには、必死な人たちが多いのを知りました。
さて、ここに来る前、弟子たちはイエス様の死と復活の話を聞きましたから、恐れや戸惑いに満たされていました。何とかイエス様が十字架へ向かわれる旅立ちを止めさせたいと思いました。しかし、弟子たちに天から聞こえた声は、「これ(イエス様)に聞け」というものだったのです。仮小屋を作れば、彼らはホッとして祈りを止めたでしょう。しかし、イエス・キリストの神の国が宣べ伝えられるためには、十字架の下にじっとこらえて神の声を待つ信仰者の存在が必要不可欠でした。