招きの詞 あなたがたが貢を納めているのもそのためです。権威者は神に仕える者であり、そのことに励んでいるのです。すべての人々に対して自分の義務を果たしなさい。貢を納めるべき人には貢を納め、税を納めるべき人には税を納め、恐るべき人は恐れ、敬うべき人は敬いなさい。
聖書 ローマ信徒への手紙13章6~7節
宣 教 「神のものは神に」 鮫島泰子牧師
聖 書 マルコによる福音書12章13~17節
「神のものは神に」
敵対者たちはまずイエスさまに、「あなたは真実な方」、「誰をもはばからない」、「真理に基いて神の道を教えている」などと、心とは裏腹の賛辞を並べ立てました。その上で周到に練られた質問をイエスさまに投げかけたのです。言葉じりをとらえて陥れよう(13節)との魂胆からでした。「皇帝に税金を納めるのは、律法に適っているか、適っていないか。納めるべきか、納めてはならないのか。」これは敵対者の罠でした。「Yes」か「No」かの二択では、どちらを選んでも選ばなかった側に立つ人たちの反発を買うのは避けられないからです。ところがイエスさまは彼らの下心を見抜いておられ、3つ目の答を出されたのです。デナリオン銀貨を見せながら、「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に」返すように、と言われたのでした。含み笑いしつつイエスさまへの賛辞を述べていた敵対者たちも「イエスの言葉に驚き入った」(17節)のでした。私たちも、忙しさも手伝って日常的に「白か黒か」「賛成か、反対か」、つい二元論的に考えがちなのではないでしょうか。それに比べてイエスさまの論法は、対立する考えを合わせて更に新しい考えへと導かれていく「正、反、合」の対話プロセスに似ているように思います。対立して厭な思いをしなくても必ず三つ目の考え方、平和的な解決があることを教えて下さっている気がします。教会総会のシーズン到来。さぁ、イエスさまと一緒に「正、反、合」!鮫島泰子牧師