13 │2025年3月23日

岡山バプテスト教会


週 句  そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。
聖書   ルカによる福音書16章9~10節

説 教 「後ろを振り返るという前進『から』」 高橋周也牧師
聖書   フィリピの信徒への手紙3章10~16節
「後ろを振り返るという前進『から』」
 私が皆さんといわゆる「お見合い説教」で初めてお会いした2020年11月8日の説教は「後ろを振り返るという前進」(ヨハネ20:11~18)でした。ひとりイエス様の墓に留まったマグダラのマリアだけが、いちばんにご復活のイエス様にであいました。福音宣教のすべての始まりがそこにあります。この箇所を選んだのは、「バプテスト誌」で前任の梅田環師の訃報に接したときでした。生前の梅田先生を存じ上げず、岡山を訪れたこともなかった時です。ですから、ただ不思議としか言いようがないのですが、本当に招聘されて驚き、原稿を書く頃には、文字化していないだけで、ほとんど内容まで決まっていました。この聖霊の導きから始まった皆さんとの4年間の大半は、当初の私の人間的な予想をはるかに超えて、後ろを振り返る業に費やすことになりました。私たちは多くの「後ろ」に祈られ、多くの「後ろ」から今日が形づくられていることを、ひとつずつ、改めてあるいは新しく、発見し続けました。
 そして、後ろを振り返ったマリアが、イエス様の声をきき、他の弟子たちに向かって走り始めたように、岡山バプテスト教会が次のステップに入る時、私はここを去るだろうと知っていました。2020年5月に皆さんが私のことを知る由もなかったように、今この時にも何かが起ころうとしています。主の導きはいつも最善であり、希望に満ちたものです。
 私自身は、自分自身の今後について祈り始めた時期にお話を頂いた豊前教会へと転任することになります。慣れ親しんだ岡山教会での生活とうってかわって、新たな信仰の賭けをすることなりますが、主の導きを信じて進んでいきたいと思います。4年間たくさんの方にあたたかいお交わり、たくさんの励ましと慰め、数え切れない思い出をいただきました。まことにありがとうございました!