週 句 あなたの僕(しもべ)の祈りとあなたの僕たちの祈りに、どうか耳を傾けてください。
聖書 ネヘミヤ記1章11節
説 教 「主の奇跡を待ち望む」鳥井正也
聖書 列王記上8章12~29節
「たかが建物、されど建物」 高橋周也
神様が第一神殿を完成させた時代の王ソロモンは、神殿が建物に過ぎないことをよく知っていました。私は似たような言葉を自分の教会生活の中でしばしば耳にしました。私を神学校へ送り出してくださった花小金井教会では、2011年に会堂建築を経験しました。私が在籍したのはその直後の期間でしたが、皆さんが会堂建築を通して、「教会は建物ではないことがよくわかった」とずっと言い続けているのが印象的でした。「教会とは何?」「私たちにとって礼拝とは?」多数決ではなく時間をかけて思いを聞きあったと言います。そのことや、会堂がない間外部の会場を借りる中で経験・発見した様々なことなどが、今日の礼拝や教会活動に生かされていると言います。建築を通して教会が教会になっていったというのです。教会は自らを問われることを通して、ますます主イエス・キリストに仕える群れ・交わりとして整えられていった。今、岡山教会が会堂建築を導かれていることも、そのこと自体、特別な神様の招きを受けたということなのでしょう。私たちの先人たちもこのように書き残しました。
ここでしっかりと確認しておかなければならないことがある。それは、建物を造ることだけがわたしたちの目的ではない、ということである。その建物を造ろうとして参加する者の祈りが深められ、交わりが強められ、喜びが共有されていく、そのプロセスこそが大事なのである・・・それを築くために、わたしたちは建築計画を起こすのである。建物は、その目に見えない大事なもののシンボルなのである。―1971年10月1日、岡山バプテスト教会