44 │2024年11月10日

岡山バプテスト教会


週 句 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。
聖書   マタイによる福音書6章 33節

説 教 「小さい者も大きい者も」 高橋周也牧師
聖書   エレミヤ書31章27~34節

「旧と新」
 今日の箇所は、旧約聖書のなかで、新しい契約(新約)という言葉が出てくるところです。ところで、旧約聖書と新約聖書という言い方がよくされますが、実は、その呼び方が適切かということに対して、議論があり続けています。
 例えば、旧約聖書だけを聖書とするユダヤ教徒に対しては失礼な表現ですから「ヘブライ語聖書」と呼ぶ人たちもあります。しかし、旧約聖書のすべてがヘブライ語ではありませんから、その呼び方もまったく相応しいわけではありません。また、そもそも旧(ふる)い・約(条約・約束)というと、新は旧に対して良いものと優劣が付けて受け取られる場合や、旧は今では有効ではないものであるとか破棄されてしまったかのような印象を与え得ますが、それも正しくはありません。より本質的には、新約とは私たちが旧約と呼んでいるものの更新版なのです。つまり、良いものは良いものとして引き継がれ、あるいは、保たれ続ける必要があるし、本来の目的に即していないために変わるべきところは、変わり続けねばならないということです。
 早いもので、今年も残すところ1か月半となりました。また、教会も、今年は年間主題と聖句を設定して歩みました。役員選挙も終わり、いよいよ来年に向かって歩んでいきます。皆さんには年始に「今年の御言葉を決めましょう」と呼びかけました。そろそろ旧くなりゆく今年の振り返りを始めてみましょう。そして、自分自身のために、それから、教会全体のために、私/私たちは、次にどこへ向かって誰と共に歩もうとするのか、新しい年の歩みについて、祈り求め始めましょう。