2022年08月07日

岡山バプテスト教会


週 句 主に依り頼み、その偉大な力によって強くなりなさい。
聖書    エフェソの信徒への手紙6章10節

説 教 「忘れ得ないこと」高橋周也牧師
聖書    エレミヤ書36章9~26節

「神の言葉は永遠に立つ」
 戦時中の教会のことは、子ども心に残っています。(中略)父の礼拝ノートを母が一枚一枚破って、七輪で燃やしていたことなどを想い起します。― 藤澤一清遺稿集『にもかかわらず、教会を信じる』pp.79-80
 預言者エレミヤの語った言葉が記された巻物(つまり聖書)が王に向かって朗読されました。その巻物が記されたのには、巨大な軍事力が自国の敵となって向かってくる時代、「それぞれの悪の道から立ち帰るかもしれない」(3節)という神様の期待があったといいます。巻物の朗読を聞いた王は、聞いたそばからその巻物をナイフで切り裂き、暖炉の火にくべて燃やし尽くしてしまいました。また一緒に聞いていた側近たちも、誰も恐れを抱くことがありませんでした。(23~24節)しかし驚くべきことに、神の言葉は再びすべて書き直され、それを機により整えられもしたのでした(32節)。燃える火のような人の罪があります。しかしそれでもなお、人に向けられた愛なる神様の心が消えてしまうことはないのでした。
 今月の礼拝では、私たち岡山バプテスト教会が加盟している日本バプテスト連盟の「平和宣言」を、4週に分けて交読することにしています。体制に取り込まれ戦争に加担した過去の教会の過ちを反省し、平和の主の招きを受けている者たちの群れとして、私たちの歩みを整えたいものです。