16 │2024年4月21日

岡山バプテスト教会


週 句 イエスが、「律法には何と書いてあるか。あなたはそれをどう読んでいるか」と言われると、彼は答えた。「『心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい』とあります。」イエスは言われた。「正しい答えだ。それを実行しなさい。そうすれば命が得られる。」
聖書   ルカによる福音書10章26~28節

説 教 「遠くへ行きたければみんなで行け」 高橋周也牧師
聖書   コリントの信徒への手紙一 8:7~13

「神のストーリーを味わい知るために」
 数年前、ルワンダを訪れた際に立ち寄ったカフェの壁に、「If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. (早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け)」と掲げられており、そこでそれが古くからアフリカに伝わる諺(ことわざ)だと知りました。その後、期せずして岸田首相が就任演説で用いたために、わが国でも広く知られるようになりましたが、私にとってはその前から、まるでキリスト教会、あるいは主イエスの信仰に生きようとする者たちの歩みの本質を突いているようだと感じて、感動した言葉です。教会も、キリスト者(クリスチャン)という者たちの存在も、無から有がポンと生み出されるわけではなく、じっくりと一生かかって建てあげられ、あるいは、養い育てられていくのでしょう。成長させてくださるのは神です(コリントの信徒への手紙一3章より)が、それは、何かがわかったり、信じるに足る証拠を見つけたりしてから、始まるものではありません。「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」(ヘブライ人への手紙11章1節)―信仰すべき対象は、目に見えない事実なのです。その「事実」とは、以下の事柄です。
 わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。また、唯一の主、イエス・キリストがおられ、万物はこの主によって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです。(コリントの信徒への手紙一8章6節)
 この「知識」が私たちのあらゆる判断の基準となりますように。