52│2023年12月24日

岡山バプテスト教会


週句 天が地を高く超えているように/わたしの道は、あなたたちの道を/わたしの思いは/あなたたちの思いを、高く超えている。
聖書   イザヤ書55章9節

説 教 「本当のクリスマスは侘しさの闇の中にやって来る」  高橋周也牧師
聖書   ヨハネ3章16~21節

「大変なことになった」
 つい「クリスマスおめでとうございます!」と挨拶したくなる今朝ですが、教会の暦では第4アドベントにあたります。今日の日没からが正真正銘のクリスマスです。朝の時点では4本目のローソクに火が灯り、真の光なるイエス様のおとずれを待ち望む時を過ごします。今日読まれる聖書の箇所は、クリスマスの出来事そのものではありませんけれども、イエス様の口からクリスマスの意味が語られていると言えるでしょう。
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。(ヨハネによる福音書3章16節)この一節は聖書の中でも古くから最も愛されてきた言葉のひとつで、「聖書の中の聖書」と言われている言葉です。ちなみに、この教会の大先輩である藤澤一清さんも、この箇所を愛しておられました。ご本人の希望によって、葬儀の説教はこの箇所から行われたということを聞いています。82年の生涯の最後に、周りの人たちに最も心から証したい(伝えたかったこと)は、この言葉だったというわけです(皆さんにも必ずその時が来ますから、牧師にどの聖書の箇所で皆さんの葬儀の説教をしてほしいか、よく考えておいてください)。人生の途中から教会に通い始めた私のようなものであっても、割と早い時期から、この言葉くらいは何も見ないでも言えたと思います。しかし、あまりにも馴染み深いゆえにこそ、サッと通り過ぎてしまいがちです。今日の礼拝説教では、改めてイエス様がお語りくださったこのメッセージを、今日に与えられた命の言葉、私たちに向けられた神の愛の言葉として、よくかみしめ、味わいたいと願っています。私は猛烈なトーンで語られる神の愛に気づいてしまいました。<お話しへ続く>