27│2023年07月02日

岡山バプテスト教会


週 句 御子はその体である教会の頭です。御子は初めの者、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、すべてのことにおいて第一の者となられたのです。
聖書   コロサイの信徒への手紙1章 18節

説 教 「闇の中から、光あれ!」 高橋周也牧師
聖書朗読 創世記1章1~3

「闇の中から、光あれ!」
 キリスト教の信仰をもつ直前の時期、私は「もし神様がいるなら、自分は神様に呪われているに違いない」と思っていました。すべてがうまくいかず、人が生きていることの価値がわからず、他人を、自分より優れているか劣っているかでしか見ることができなくなり、自分の居場所と感じられる場所はどこにもなく、常に緊張して、ひと時たりとも心休まる時がありませんでした。いつも出口のない暗いトンネルをいつも歩かされているようでした。そのトンネルから抜け出るためには、人生を止めるしかないと思っていた朝、初めて聖書を手にしました。初めて開いたページにこう書かれていました。「光の中を歩みなさい」―その時、不思議なことに、その暗いトンネルに光がはっきりと射しこんできたのです。全く新しい人生がそこから始まりました。そこから何度落とし穴に落ちそうになっても、落っこちたと思ったときにさえ、十字架にかかり陰府に降られたイエス様は、私よりもっと釘の深い跡をつけて、私より低いところにおられたからです。不思議なことに、私は今、聖書を毎週語ることを務めとして与えられることになりました。全ての人の命は祝福されており、神様に愛されており、大切なのだと、繰り返しこの口で語る務めをいただきました。それは、私こそがそのことを最も忘れやすい人間だからだろうと思います。
 さて、今週から創世記を読みます。天地創造物語は、イスラエルの民の原因譚(なぜ自分たちは今こうなっているのかに向き合った)物語です。皆さんは、自分たち自身を、またあるいは、私たち岡山バプテスト教会を、どのように物語でしょうか。