03│2023年01月15日

岡山バプテスト教会


週 句 イエスはその人たちの信仰を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言われた。
聖書   ルカ 5章20節

説 教 「あなたは神にとって宝」高橋周也牧師
聖書   マラキ書3章13~20節

「神様の宝物らしく命を生きる」
・イエスは、「『あなたの神である主をニッサーしてはならない』と言われている」とお答えになった。(ルカによる福音書4章12節)
・十分の一の献げ物をすべて倉に運び/わたしの家に食物があるようにせよ。これによって、わたしをバーハンしてみよと/万軍の主は言われる。必ず、わたしはあなたたちのために/天の窓を開き/祝福を限りなく注ぐであろう。(マラキ書3章10節)
 ヘブライ語「ニッサー」と「バーハン」はどちらも「試みる」という意味があり、そのように訳される言葉です。しかし、その意味には大きな違いがあります。前者は疑いや不信を前提にして試す行為なのに対して、後者は愛をもって相手に応答を促す招きの言葉なのです。バーハンの方は相手との豊かな関係の広がりに開かれています。
 人々は神様に「ひどい言葉を語った」(13節)と言われます。この言葉をきいて、神様に対して失礼なことを言ってはならないのかなあと感じるかもしれません。しかしここでの本当の問題は、人々が、自分たちの言葉(神に向かう言葉は祈り)は神様に聞かれているということを忘れていたことにあるのではないかと思います。しかし神様は人々の言葉を「耳を傾けて」きき、しかも書き留めておられました(16節)。神様にとって人々は宝だからです。
 神様はご自身の宝(独り子イエス・キリスト)を私たちにささげてくださいました。私たちがやはり互いを宝物として扱い、一緒になって生きる命のためにです。新しい2023年、「どうせダメだろう」というニッサー的祈りではなく、神様を信頼して互いに祈りあう交わりに生きる群れでありたいと願います。