2022年12月25日

岡山バプテスト教会


週 句 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。
聖書   ルカ 2章11節

説 教 「子どもを受け取るように神の国を」 高橋周也牧師
聖書   マルコによる福音書10章13-16節

「闇の世界への神対応」
 これからも神の働きは世界の完成を目指して進んでいきます。神様は天地創造のはじめに「光あれ!」と言われました。闇に隠され奪われた混沌な人間の現実に、まさにその真っ暗闇のただ中で、2000年前の今日、救いの道が開かれたのです。多くの人の命を回復したイエス様を、世の権力は十字架につけ殺そうとしました。しかし、主イエス・キリストは復活なさったのです。人間の力によっては、主イエスという光の灯火は決して消えませんでした。私たちはこのイエス様を通して、神様にお祈りをします。だから、私たちの心や奪われた希望は、世の強い力にかき消されて無いものにされていくのではありません。
 ある方がこう言ったそうです。「愚痴は、人に話せば愚痴になるが、神様に話せば祈りになるのだ」と。何が何だかわからない世界のなかで、私たちは「なんで!」「早く助けて」「早く来てください」と心で叫びます。その言葉は祈りとして、神様に受け止められるのです。祈る時、この暗い時代の世界にあっても尚、私たちは自分の命を生きていくということを諦めなくてよいのです。私はそれが今年のクリスマスの意味であり、喜びであると思います。
 神様は世界を創り続けています。その完成のために闇のなかに光を輝かそうとされる。光と闇が分かたれて、光だけ幸せになって闇はもう知らないっていうんじゃない。2000年前の今夜、人の数にも数えられなかった、世間から蔑まれ黙らされていた羊飼いたちに、主イエス・キリストの誕生が告げ知らされました。そういう人たちこそ一番に、主イエス・キリストに出会う喜びに出会ったのです。―12月24日岡山バプテスト教会聖夜讃美礼拝説教「闇の世界への神対応」より一部抜粋